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立山連峰と富山県氷見市虻が島と軒瓦

氷見から富山湾越しの立山連峰を撮影しようと、

朝早く氷見市の海岸へお邪魔してきました。



まずは、虻が島の見える場所に車を止め、

朝日を見に来られているお二人越しに

立山連峰を撮らせて頂きました(^-^)


立山連峰と、富山県氷見市虻が島01



その日は雲が多く、

立山連峰が隠れないかドキドキ

しながら日の出を待ちましたが、

雲の隙間から朝日が差し込み

虻が島越しに立山連峰

綺麗に浮かびあがって見えました(^-^)


立山連峰と、富山県氷見市虻が島と朝日



そして、海岸でふと足元を見てみると、

赤地に黒模様の物体が………



そ、それはなんと

富山湾の荒波にもまれ、角のとれ、

丸くなったの破片でした。

この紋様は、軒の唐草紋様で、

富山特有の黒の釉薬も自然に剥がれ落ち、

角も取れ、丸くカワイイ姿になっていました。


唐草瓦 海で丸くなった富山の黒瓦


この辺りの黒を能登と呼んだりしますが、

どこで焼かれ、

いつ時代に屋根を守っていた黒瓦か?

いつ廃棄され、

どうやってここに流れ着いたのか?

この状態から察する事はできませんが、



夏暑く、冬は寒く、湿度の高い

富山県の厳しい気候から屋根を守り

雨風を凌いでいた軒瓦の、

角が取れ釉薬が剥がれ、ここまで丸くなるのに

かかった歳月に思いを馳せ、

また土に還って行く姿を見ながら、

立山連峰から昇る朝日を眺めてきました。

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テーマ : 富山県
ジャンル : 地域情報

tag : 富山氷見虻が島写真立山連峰

富山城の「瓦」たち(企画展)で意見交換(富山市郷土博物館)

企画展 大集合!富山城の「」たち
と題して、富山城にある富山市郷土博物館で、
富山城周辺から出土したを中心に展示がされています。

富山城の瓦、富山市郷土博物館0


そこで、特別に陶芸家の吉野香岳さんと、学芸員の方と一緒に、
私と、従業員山田君、静岡から来られた高部さんと、
展示を見ながら、意見交換(とういう名の雑談?)
してきました。

学芸員の方には、富山城周辺から出土したを見ながら、
文献を元に、前田利長時代のお城とにまつわるお話を。

吉野浩岳さんには土、釉薬、越中瀬戸焼から見た、
焼物としてのの見方、時代による焼き方の違い
等々、教えていただきました。

瓦フェチにはたまらない展示
当時の前田の殿様の想い
瓦職人さん達の姿、苦労を思い浮かべながら、
時間の経つのも忘れ、色々なお話を伺ってきました。

富山城の瓦、富山市郷土博物館03


展示は9月28日まで行われているので、
瓦フェチの方は是非一度足を運んでみてください
色々な発見がありますよ^^
 (8月3日、8月31日、9月28日には
  一般の方にも、学芸員さんの解説があり、
  一部、瓦を直接触れる事もできるそうです。)



下のは、富山城に載っていたで、
  (あ・うんの対で飾ってあります。右が「あ」、左が「うん」です。)
富山市郷土博物館に入ってすぐ右手に常設展示されています。

この、新瀬戸地区で作られた
作られた方の判が押してあったり、なかなか感慨深いものがあります。

富山城の瓦、富山市郷土博物館

テーマ : ☆北陸(富山・石川・福井)の情報☆
ジャンル : 地域情報

tag : 富山城富山屋根富山市郷土博物館

立山・瓦deアート~立山町陶農館で瓦表札作り、その後、自宅瓦屋根に~(親方による更新)

立山町陶農館で、を使って表札を作ろうと、行われた

瓦deアート」で、娘が作った表札が出来上がってきました。



ただ、表札にするにはあまりに大きい為、

そのまま、我が家の屋根に載せてしまおうという事になり、

表札を、自宅屋根に葺いてあると交換しました。



以前、富山県で使われるは49版と呼ばれる瓦が主流でしたが、

最近、富山の和風住宅に多く使われる瓦は53A版と呼ばれる

少し小ぶりな規格の瓦。

我が家に使っている瓦とも形、大きさが合います。



そして、今日の日曜日は暖かく、先日までの雪も融けたため、
ポカポカと暖かい陽気の中、娘と屋根に登り瓦の交換の儀式^^
立山・瓦deアート立山町陶農館で瓦表札作り01


まず、交換する瓦を決めます。
当時使っていた瓦が三州瓦という事も有り
貫入(瓦の釉薬(ゆうやく=上薬 うわぐすり)のヒビ?)が目立ちますね。
立山・瓦deアート立山町陶農館で瓦表札作り02


瓦をはぐり見えてきたのが下地材。
施工した私自身忘れてしまっていましたが、
防水のルーフィングの上には、遮熱シートがひいてありました。
立山・瓦deアート立山町陶農館で瓦表札作り03


娘の手による、かわらぶきの儀式
(本当は私が施工し、娘は手を添えただけ^^;(防災瓦の防災機能を残したまま瓦屋根工事))
立山・瓦deアート立山町陶農館で瓦表札作り09


完成
新銀黒色と言われる、黒と銀色の中間のような色の瓦に
黒の表札瓦が入ったのでした^^
この瓦が、この先何十年もこの家を守ってくれる事になり、
家族と娘にとって良い思い出になりました。
(この文字は、釉薬で書き、陶農館の窯で焼き直したもので、簡単には色褪せしません。)
立山・瓦deアート立山町陶農館で瓦表札作り06
ただ、こういう地元を再発見しようとした企画であれば、
地元富山県産瓦、もしくは北陸産瓦を使ってもらいたかったなと。
ちょっと思ったりしました。が、
瓦を使ったこういう企画は、とても嬉しいので、
取り上げて下さっただけでもありがたい。
今後の展開が、とても楽しみです^^


 ※
 我が家の瓦の色は、新銀黒色と言われる、
 黒色と銀黒色の中間のような色の瓦。
 富山の瓦は黒が特徴的とは呼ばれますが、
 真っ黒な黒色の瓦というのは最近の事、
 古くからある住宅は少しくすんだ様な黒色が多い為、
 真っ黒を避け、このような色にしてみました。
 古い住宅にはくすんだ黒、赤に近い黒等、県内の産地、窯場により
 様々な系統の色の黒瓦が載っています。

(親方による更新)

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tag : 富山屋根陶農館瓦deアート屋根工事遮熱シート

瓦、屋根に関する言葉 甍(いらか)甍の波(いらかのなみ)について

(いらか)、甍の波(いらかのなみ)について~

  「」 この漢字どう読むのですか?とよく聞かれます。

  「夢」という漢字の下に「」が入って

    「(いらか)」

  といいう文字になります。


  童謡「鯉のぼり」の歌詞の中で

    ♪ 甍の波(いらかのなみ)と~雲の波 ♪

  と歌詞に出てくる甍の波(いらかのなみ)。

~ 富山県上市町西種地区の屋根の連なる甍風景 ~甍の波 黒瓦屋根 富山県上市町西種

  「甍」とは、一般的に屋根に載せた状態のの事を指し、

  「甍の波」とは、

     屋根が連なって、波のようになっている様子。(上の写真参考)

     自体の連なりが、波のように見える為、その様子の事を言っている。

  と、どちらも甍の波と呼ぶ理解しています。

  (※ 調べはしましたが、私個人の感覚的な理解も入っている為、
     間違っていればご指摘下さい<(_ _)>)



  あと、

  「甍(いらか)」をかわらぶき職人(瓦葺き職人)的に専門的に言うと、

  瓦屋根の棟部に軒瓦が使われる事がありますが、その部分を甍と呼びます。

  そして、

     「棟下部に軒瓦が使われる時は、下甍」

     「棟上部に軒瓦が使われる時は、上甍」

     (棟下部のみに軒瓦が使われている時は、「甍」)

  と言います。

  かわらぶき職人(瓦葺き職人)しか使ってないと思うので、

  一般の方は知らなくても大丈夫だと思いますが、参考まで。
 

~ 富山市内山邸屋根、棟瓦の 「上甍」、「下甍」 ~富山黒瓦屋根 上甍、下甍

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tag : 富山屋根屋根工事写真甍の波

「空に輝く銀色の波模様~兵庫 淡路瓦~」 24日 7時30分~

「空に輝く銀色の波模様~兵庫 淡路瓦~」

BSプレミアムで 7時30分~

瓦番組は少ないので、興味ある方是非どうぞ^^

NHK イッピン「空に輝く銀色の波模様~兵庫 淡路瓦~」

テーマ : TV番組
ジャンル : テレビ・ラジオ

tag : 鬼瓦NHK

プロフィール

shakunaga

Author:shakunaga
富山の気候に合った屋根、黒瓦の文化を伝えるべく。

寺社仏閣、洋瓦、鬼瓦、塀瓦、住宅の新築、リフォーム等の瓦工事、施工完成写真を残し分かりやすく伝えるように心がけています。

雪止め瓦、ゆきもち君
屋根防災施工、
ドローンによる空撮・点検
太陽光発電
も対応中。


国土交通大臣認定
かわらぶき1級技能士
瓦屋根工事技士
瓦屋根診断技士

富山の屋根リフォーム・雨漏り修理・屋根瓦工事は釈永瓦工務店 HP へ 

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