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富山の雪止瓦 其の二:和瓦(J型)の雪止め瓦の入り方 輪型雪止め瓦(ツル止め瓦)の場合(仮)

富山県での、一般的な雪止め瓦の種類、入れ方について。
今回は輪型雪止め瓦(ツル止め


雪止め瓦は、雪国独特のもので、地域により
雪質、積雪量も違うので、
雪止め瓦の種類も入れ方も、多様にあります。



~輪型雪止め瓦(輪型:J型、ツル止め瓦)~

 -入れ方-
 ツル止め、下一列通し、9枚抜き入れ(千鳥4枚抜き)(53A版 輪型雪止め瓦
 この瓦は、瓦のへこんだ部分(桟心)に半円状の雪止めがあり、
 少量のゆきでも、かなりしっかり雪を止めてくれます。

 瓦の入れ方としては、
 瓦の横列に対して、一枚おきで入れていき、
 縦列に対して、7枚や、9枚程度開けて入れ
 雪止め瓦が、千鳥状に入るように入れていくのが一般的です。
 (最近は、一番下の列の雪止め瓦を一列通しで入れて行くことが多いですが、
  予算や、雪の積もり具合、軒下の状態で入れ方を決めていきます。)

 -長所-
 ○ 少量の雪でも、雪を止めてくれる。
 ○ 雪をしっかり止めてくれるため、大雪でも、
   軒下に雪が垂れ下がる状態になりにくい。

 -短所-
 ○ 少量の雪でも屋根に雪が残るので、大雪の場合、
   雪下ろしの必要が出てくる場合がある。
   (輪型雪止めではない屋根でも、大量の雪が残ると、
    雪下ろしの必要がある場合もあります。)
 ○ 瓦の谷部(谷芯)に半円状の輪があるため、
   木が近くにある住宅では、落ち葉、すん葉、枝等、
   屋根にゴミが溜まりやすく、掃除が必要になる場合がある。

黒瓦 雪止め 下一列通し トビトビ4枚抜き(9枚抜き)
 三州製 53A輪型雪止め瓦。(黒色)と思われます。


○ツル止め 全列通し、7枚抜き入れ(53A版 輪型雪止め瓦)
 この雪止めも、輪型の雪止め瓦(私の自宅。)
 ただ、雪止めの入れ方は、富山としては特殊で、
 千鳥上の入れ方ではなく、横一列に入れる入れ方となっています。
 長野県や、京都北部で見られる入れ方で、
 この入れ方は美しいですが、瓦の表面がツルツルの釉薬瓦の多く、
 雨の多い富山だと、屋根のメンテナンス、掃除等がしにくい事があるのが難点です。
新銀黒瓦 雪止め 全列通し 7枚抜き
 三州製 53A輪型雪止め瓦。(新銀黒色)

私の経験のみで書いている部分もあり、
間違いのご指摘、ご意見等、頂けたらと思います<(_ _)>
~加筆修正中です~

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tag : 富山屋根屋根工事雪止め瓦

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shakunaga

Author:shakunaga
富山の気候に合った屋根、黒瓦の文化を伝えるべく。

寺社仏閣、洋瓦、鬼瓦、塀瓦、住宅の新築、リフォーム等の瓦工事、施工完成写真を残し分かりやすく伝えるように心がけています。

雪止め瓦、ゆきもち君
屋根防災施工、
ドローンによる空撮・点検
太陽光発電
も対応中。


国土交通大臣認定
かわらぶき1級技能士
瓦屋根工事技士
瓦屋根診断技士

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